30歳を過ぎるといろいろと体に不調が出始める。
今回私に起きた不調は痔だ。
おしりの病気、恥ずかしくて病院に行くのを躊躇してしまうという人もいるだろうが、そんな恥ずかしさはすぐに捨てて病院に行った方がいいよというお話。
■何もしなくても肛門が痛い
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明確にいつから痛くなったという記憶はない。
たまに肛門が痛くなって、気づいたらおさまっているというそんなサイクルを繰り返していた。
しかし、いつからかその周期が短く、痛みも強くなっていった。
また排便のとき、便に血がついていることもある。
お風呂の時に触ってみると、明らかに大きく腫れている。(お風呂のときに触ったのはすぐに手を洗えるから)
しかし、排便をすると痛むのかと思いきやそうでもない。
何なら排便の時は痛くなくて、椅子に座っているときの方が痛い。
きっとお尻の腫れた部分が座面にあたると痛いのだ。
■大腸がんの可能性
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苦しくて苦しくて仕方がないという状態ではなかったので、いったんGoogleで調べてみる。
「肛門 痛い 血便」
たぶん痔だろうなーと思いつつ検索結果をみると
「胃潰瘍」「大腸がん」の症状にも当てはまる。
まじ?
血の気が引く。
恥ずかしいとか言ってる場合ではない。
覚悟を決めて病院に行くべき時がきた。そう思った。
■肛門科を探す
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明確な恐怖が見えると人間の行動は早くなる。
早速近くで肛門科がある病院を調べる。
こういうときはGoogleマップで調べると、病院の評価・レビューが見られるので便利だ。
そうして調べていくと、家の近所で他より☆が多いよさげな病院を発見。
レビューのコメントも好意的なものが多く、逆に低評価をつけているのは長いこと待たされるとか受付の人の態度が悪かったとか、医療行為とは別の話がメイン。
そして中には「単なる痔と思って診察してもらったら大腸がんを見つけていただいた。」という神エピソードもある。
しかも2つ3つでてくる。
これは信頼できそうだ。
電話をしてみると予約は不要で、来院した順番に診察をしているとのこと。
であるならば、と今日訪院。
問診票を書いて30分ほど経ってから診察室に呼ばれる。
なるほど確かにちょっと待たされるが、病院ならこんなもんだろう、と思った。
■ポイントカード診察
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診察室に入るとそこには40〜50代くらいのイケおじなお医者さん。
軽く症状を伝えると後ろの看護師さんが
「じゃあベッドに横になってお尻だけだして下さい」
とカーテンを閉めてくれる。
ズボンとパンツをお尻だけ出るように下げ、膝を抱え、お尻を突き出すようにベッドに横になる。仰向けでもうつ伏せでもなく、右半身が下になる姿勢だ。
お医者さんが患部を見て触ってすぐに「外痔核」だね。2週間くらいすると治るけど、今取っちゃうこともできるよ。取る?」と
え?
なんか軽くない?
ポイントカード作ってく?みたいなノリで聞いてるけど
それにどうやってとるとか説明ないの?
と思った。
診察されてから5秒で手術
まあ多分この場で取るってことはハサミなりメスなり、刃物で切り取るってことなんでしょうが・・・
そんなことを一瞬で考え、
出した結論は
「はい、取ります」
まあ専門医だし、この素早い診断やラフなコミュニケーションからして毎日同じような患者さんをさばきまくってるんだろう。
それにおしりの穴も結構痛くて我慢し続けるのも苦になってきている。
ここで潔く切ってしまったほうがいいだろう。
そういう判断。
■ハイスピード手術
・激痛麻酔
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治療が始まる前にイケおじが器具やら薬やらの指示を出し始めた。
あー、
これからお尻切られるのかーと、ここでちょっと後悔
そして看護師さんが「お尻の毛剃りますねー」と私の返事をまたず、ケツ毛を剃り始めた!
ああ!
私の大切なケツ毛が!
お別れも言わせてくれないなんて!
とは別に思わなかった。
なんなら排便後にこいつのせいで拭き取りづらくなっているのを鬱陶しく思っていたくらいだ。
そして消毒液っぽいものを肛門に塗られ
「じゃあ麻酔していきますねー」の声
ああ、麻酔の注射って結構痛いんだよなー
「痛いですから頑張ってくださいねー」
え?
こういうときってチクっとしますね、じゃないの?
看護師さんが痛いっていうときはめっちゃ痛いやつじゃん・・・
と思っていた矢先
ぐぎぎぎぎぎぎぎ!!!!!!
痛い!!!!!
イタイイタイ
イタイイタイ
イタイイタイ!!!!!
めっちゃ痛いんですけども!!!!
当日ふらっと来て
ポイントカード作るノリでやる処置?
事前説明ほとんどなくやる治療?
肛門に針を刺され、麻酔薬を押し込まれる激痛
通常、採血などで感じる痛みの何倍も痛い
肛門という、体の中心部分に刺されるというのも心理的に痛みを強くしている気がする。
手を強く握り締め、歯を食いしばって、なんとか耐え終わった。
・激痛手術
![](https://recovery10y.com/wp-content/uploads/2022/09/hospital-g3a65ad447_1280-1024x682.jpg)
でも肝心の治療はこれから。
姿は見えないが(先生にはお尻を向けてるからね)何やら準備しているのは分かる。
そしてお尻の穴を広げられる。
ああ、これからいよいよ切られるのか・・・
そう思った瞬間、
いぎぎぎぎぎggg!!!
いたい!!!!!
めちゃくちゃ痛い!!!!
麻酔効いてますか???
めちゃくちゃ痛いんですけど!
そう思ったけど、30を過ぎたおっさんが悲鳴を上げるは恥ずかしすぎるので耐えまくった。
大して時間は経過していないだろうに、長いことこの痛みに耐えている感覚がする。
まるでカイジに出てくる焼き土下座を受けている気分。
なんとか12秒耐えきって、手術が終わった様子。
ガーゼを当てられテープを貼られ、座っていいですよと看護師さんに言われる。
ベッドから起き上がると、力み過ぎて首が寝違えたように痛かった。
■手術後に病気の説明
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椅子に座ったところでお医者さんからいろいろ説明される。
私が患っていたのは所謂「痔」で、その中でも肛門の外側にできる「外痔核(がいじかく)」というものだった。
この病気はおしりに血栓、いわゆる血豆ができてしまうというもので、血豆は少し時間がたつと体に吸収されて症状もなくなるとのことだった。
まさに私が経験した症状そのものだ。
正直手術する前に説明してほしいとも思ったのだが、お医者さんの前でそんなこと言えるはずもなく、「ありがとうございました」と言って診察室を出た。
■大腸がんではなかった
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何はともあれ一番恐れていた大腸がんではないということが分かってほっとした。
また、あれだけ頻繁に悩まされていた痛みにもすっかり解放され、ストレスフリーな状態だ。
こんなことならもっと早く行けばよかったと思いつつも、人間やっぱりせっぱ詰まらないと行動しない生き物なんだなとも思った。
■体の不調は早めに病院に
今回の教訓は体の不調は早めに病院に行くのが吉ということだ。
今回は単なる痔で事なきを得たが、中には大腸がんだったという話もあるくらいなのでなおさらだ。
また、病院に行くことで失うモノはかなり少ない。
多少の診察時間(移動含めても2時間程度)と3割負担の医療費だけだ。
ちなみに今回の私の出費は以下の通りだった。
薬代
初診+手術費 | 5,930円 |
術後の診察(2回分) | 1,620円 |
薬代 | 780円 |
合計 | 8,330円 |
全額自己負担なら約28,000円である。
日々せっかく払っている健康保険料、有効に活用して健康を維持していこう。
以上。
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