32歳男が経験してきたアルバイトの時給、裏話

仕事術・副業

今日は私が今まで経験してきたアルバイトについて語っていきたい。

知らないバイトがあったら「へえ~そんなのもあるんだ」という気持ちで読んでもらえればと思う。

■なか卯

人生初のバイト。高校生くらいの時で時給は1,000円くらいだった気がする。

当初は券売機ではなく、口頭でオーダーを受ける体制だった。たまに注文を聞き間違えて作り直しみたいなミスもした。在籍中に食券に変わって楽になる。

大きな声で「いらっしゃいませー」って言ったり「○○(商品名)一丁」って言ったりしなきゃいけないのが最初ちょっと恥ずかしかったが、まあ慣れた。

大学受験を期に辞める。この時から自分は接客をストレスに感じるんだなということを自覚し始めた。

■塾講師(集団)

高学歴大学生の定番バイト。

地元の塾で地元の中学生(たまに小学生)の集団授業をする。担当は数学と理科。

時給は10分給で300円くらいだった気がする。

単純計算すると時給1,800円くらいで高単価に思える。

しかし、時給が発生するのは授業時間(1コマ60分だったか?忘れた)だけで、授業の予習、授業後の電話対応、生徒の見送り、机の整頓、教室の戸締りをしている時間は時給が発生しない。

当時は何も思わなかったが今思えば労働基準法違反だなーという勤務形態。

そういう雑務の時間を含めたら普通のバイトとさしてかわらない時給になると思う。

授業後はだらだらしていても問題ないが、授業前の予習は結構負担だった。

頭のいい大学に通っているからと言って中学生の授業をできるかと言ったらそんなことはなく、忘れている情報ばかりだったので予習しなければならないのだ。

予習に時間をとられまくるのが嫌になったので辞めた。

■エスカレーターの昇降実験

単発バイト。時給換算したら1,200円くらいになったと思う。

これだけだと意味が分からないと思うが、これは大学の研究室(私の所属ではない)が募集していたもの。

止まっているエスカレーターを避難経路として使用した場合の昇降スピードを測定する実験で、避難をする人として参加した。

止まっているエスカレーターでも脳は動いているエスカレーターを想定しているようで、最初と最後の段差が小さいところは非常に歩きづらい。

また、何度も何度も上り下りさせられたので翌日めちゃくちゃ筋肉痛になった。

珍しいが、珍しいだけなので人に話してもあまり盛り上がらない。時給としてもネタとしてもおいしくないバイトだった。

■和民

泣く子も黙る居酒屋和民。

サークル活動にガンガンお金が消えていくので夜遅い時間にできるバイトを探して見つけたのがこれ。

なか卯の経験からホールは嫌だったのでキッチンにしてもらった。

夜19時くらいから入って閉店後の深夜2時くらいまでやっていた気がする。

時給は深夜で1500円くらいだったと思う。必然、22時までは1200円くらいになる。

キッチンは接客がないし楽ちんだろうな~と思っていたのだが、ホールの方が100倍楽だと思った。

まず料理を覚えるまでは洗い場がメインなのだが、残飯をぶちこむシンクがめちゃくちゃ臭い。

うっかり鼻で思いっきり吸い込んでしまうとゲロを吐きそうになるくらいには臭い。

そして営業終了後には床の排水溝の掃除みたいなやつを必ずしなくてはいけなくて、こちらはシンクの100倍臭い。1回ゲロが口まできたが呑み込んで事なきを得た(?)ことがある。

そして料理を覚えるのがめちゃくちゃ大変だった。というか覚えられずに辞めた。

週2くらいでしか入ってなかったので教えてもらったことをすぐに覚えられないし、そもそも同じオーダーが続かないと練習できないので覚えられない。

いつまでも料理を覚えられないので洗い場メインから脱却できない。負のスパイラル。

料理の手順を覚えてきて体が勝手に動くぐらいの域に達すれば楽ちんなんだろうなと思った。

最後に体力的にめちゃくちゃキツイ。

深夜2時まで働いていると体はくたくたなのだが、当然終電も走っていないのでみんな客席で始発を待つことになる。

で、おとなしく始発を待ってればいいものをなぜかみんな飲みだすのだ。

朝まで飲んで、そっから寝るので起きたら8時くらい。体がぼろぼろの状態で授業に行っていた。

いいことがないので辞めた。

■ダンスバイト

これも普通の人は知らないバイトだと思う。

社交ダンスのパーティなどでお客さんのダンスのお相手をするバイト。アテンダント、リボンともいう。

基本的に社交ダンスのお客さんは女性が9割なので、どこに行っても男性が足りない。

なので、お金が欲しい男子大学生とお金に余裕のあるマダムがいい具合にマッチングするという論理。

パーティ中、リボンはいろんなマダムとダンスをする。

単価は様々で、毎週開催されているようなダンスホールでのバイトだと3.5時間で6,000円(時給1,700円くらい)とか、ダンス教室の年末パーティなんかだと6時間で12,000円(時給2,000円くらい)とか。

この固定給の部分はちょっと割のいいバイトぐらいの価格帯だが、歩合給的なものが用意されている場合がありそれがものすごい。

週次のダンスホールだと、一通りのタイムテーブルが終わった後にお客さんが踊りたいリボンを指名して延長してくれる時間がある。これが確か30分3,000円くらいだった気がする。

ホストのダンスバージョンみたいな感じだ。(時間や単価は主催者やリボンのレベル(学生~プロ)によって様々)

ぶっ通しで踊り続けるわけではないものの、拘束時間の半分くらいは踊っているので相当疲れる。

■建設・解体・改装現場の補助

ザ・力仕事のバイト。職人さんではないのであくまで補助。資材を運んだり、廃材を集めたり、養生したりといった内容。

時給は1現場1.2万円くらいが多い。まれにめちゃくちゃ早く終わることもあり、そういう時でも支給額はかわらないのでめちゃくちゃお得。

ただし仕事の善し悪しは完全に現場次第。

危険なエピソードもいくつかある。例えば火事があった家屋の解体中、上から木材が降ってきたり(上にいた人が下に私がいることに気づかず下に投げた。服にかすった。)、解体真っ最中で粉塵だらけなのに支給されたマスクが風邪ひいたとき用のマスクだったり(鼻をかんだら鼻水が真っ黒だった)といった具合。

解体現場は労働環境悪いと思った。

対して改装現場は比較的楽な現場が多かった。

オフィスのエアコン交換のため、室内すべてに養生したり(汚れないようにビニール等で覆うこと)、オフィスの空調設備の点検で養生と脚立保持をしたりした。オフィスと養生は楽ちんになる要素のようだ。

建設現場は中くらいのキツさ。

廃材も結構でるので汚れるし、人が多いので嫌な人も発生しやすい。

建設現場だからといってガラの悪い人がたくさんいるかといったらそんなことはない、というかむしろ普通な人がほとんどなのだが(歌舞伎町とかのほうがよっぽどガラが悪い)、まれに頭の悪い人間が混じっている(どこでもそうだろうが)。

なんでもかんでも大声で話してきたり、話の途中で怒鳴ってきたり、論理的に正しいことを言っても理解できなかったり。

■ソフトバンク光のキャンペーンスタッフ

ヤマダ電機の1Fの携帯売り場とかソフトバンクショップとかでソフトバンク光の訴求を専門に担当していた。

時給1,400円くらいだったと思う。

これは現場のマネージャー的な人がハズレなパターンが多かった。

一番印象的だったのは、ヤマダ電機では大きな声で「いらっしゃいませ」と言わなければいけないのだが(なか卯での学びを活かせていない)、その声が小さいとか、お客さんに全然声かけができていないとかでマネージャーに「帰れ」と言われたのだ。

「あーこれめんどくさいやつか。もっと大きい声出してお客さんにガンガン案内しなきゃいけないのか」と思って仕事を続けていた。

そしたらその日の終礼でマネージャーから「お前何で帰れって言われたのに帰ってねえの?」と言われた。

この時初めて本当に帰らなきゃいけないパターンを知った。

しかし、そもそもそのマネージャーの指示もたいがいだと思ったのは

・私はマネージャーとは別会社に所属していて直属の上司は別にいる。本当に帰らせたいなら直属の上司を経由して指示すべき。(直属の上司も現場にいた)

・しばらく私が仕事をしていた様子を見ていたのに、なぜもう一度「帰れ」と指示をしなかったのか。

・本当に帰った場合、雇用契約で定めている時間分の給料を払うのか?あの感じは多分払わない。

いずれにせよ、私が長くいるべき場所ではないなと悟った。

■UNIQLOの倉庫

ここは時給1,200円くらいだった気がする。

海外から送られてきた大量の商品を、店舗に必要な数だけピックアップして段ボールやプラケースに梱包していくというもの。

新築の倉庫でキレイだったし、人もよかったしで悪い思い出がない。

同僚の50歳くらいの人のいいおじさんが「ここは仕事は楽だし給料も高いし、いい職場だね」と私に話しかけてくれたとき「そうですね、ここいいですよね」と嘘をついてしまったことを今でも覚えている。仕事は楽だけど給料が高いとは思えなかった。

でもおじさんはすごい笑顔で話しかけてくれたので、きっと本心からそう思っているんだろうなと思い、自分の気持ちはそっと心にしまった。

■高級レストランの受付

時給1,700円くらい。港区青山にある高級レストランの受付。固定給のアルバイトの中では一番わりのいい仕事だった。

お客さんの9割は予約済みで、来店時にエントランスから席まで案内し、誰が来たのかインカムで連絡する仕事。

車いすのお客さんに階段を使わないルートを案内したり、タクシーを捕まえたり、こまごまとした仕事は発生するものの、基本的には案内だけ。

さすが青山。

コロナ禍で閉店になり、自動的に退職になった。

■まとめ

いろいろなバイトの時給や内容について書いてみたが、どれもこれもスキルが身につかないものばかりだなと改めて思った。

バイトは結局は給料の上がらない仕事。

単なる時間の切り売り。

経済的に余裕を持つためにはできる限りバイトをせずに、スキルアップに時間を費やさなければいけない。

できるだけ早く辞められるように頑張ろう。

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