面接の極意3選(ポテンシャル採用の話)

仕事術・副業

私が新卒就活をしていた時は、面接はぶっつけ本番、事前にESを少し見直すだけ、という状態だった。

真っ当に就活したことがある人ならこれがどれだけ体たらくな状態かお判りいただけると思う。

今日はそんな私の20代を狂わせた元凶である面接の極意を3つご紹介したい。

私はこの極意を実行して30代で未経験業界の有名企業に就職することができたので、ある程度信頼していただけると思う。

■準備で99%決まる。

はっきり言おう、面接は準備で99%決まる。

就活とは、自分の性格や嗜好を見つめなおし、過去の経験からそれらが体現されたエピソードを見つけ、それが応募する会社での業務に活かせるということをアピールする場所だ。

こんなことを面接のまさに今その場で思い出し、話を組み立ててすらすらと話すなんて不可能。

100%聞かれる内容について答えを用意しておくのだ。

・やるべき準備は2つ

もちろんただ漠然と答えを用意しても内定は出ない。

具体的には以下の2つが必要だ。

  • ESを添削してもらう
  • 模擬面接をしてもらう

・ESを添削してもらう

面接で話す内容はおおよそESでも書いている。そしてESに書いてある内容を深掘りして聞かれる。

なのでESは面接で自分が回答する内容そのものである。

当然ここがイケてなければ面接が上手くいくはずもない。

客観的な視点で添削してもらい、自分の魅力を伝えられる回答を用意するのだ。

・模擬面接をしてもらう

たいていの場合、自分が書いた文章でもすぐに忘れる。

要所要所でキーワードを思い出せたりもするが、話の流れが前後したり、因果関係の説明をしないで話を進めてしまったりするので面接官にうまく伝わらない。

初めて聞いた人でもスッと理解できるような文章を構成し、スラスラと言えるようになるまで練習する必要がある。

そのために模擬面接をするのだ。

一言一句覚える必要はないが回数は多い方がいい。

5~6回やるだけでもだいぶ印象が変わるが、10回はやったほうがいい。

面接相手を依頼するべき人

やることは分かったが、誰に依頼するかで悩むと思う。

1,2回ならまだしも、10回ともなると相手にも負担をかけるため気が引けるだろう。

私が知っている限りでは以下を複数組み合わせれば可能だと思っている。

  1. 面接担当経験のある社会人の知人
  2. 転職エージェントの担当者
  3. 有料面接サービス
  4. 無料面接サービス
  5. 番外編:私

1.面接担当経験のある社会人の知人

これが最も強力だと思っている。どういう人を採用したくなるか、採用の事情、面接官の心情など、実際の現場での情報を肌で知っている人だ。また、知人であれば練習回数が多少おおくとも対応してくれる人も少なくないはず。

2.転職エージェントの担当者

は一長一短。担当者の能力差が激しい。応募者が採用されれば転職エージェントにコミッションが入るので、応募者の見方であることは間違いないが、面接のアドバイスを適切にできるかは担当者の経験や転職エージェントの教育によるので一概には言えない。

また優れたエージェントなら応募企業でよく聞かれる質問や面接官の情報を事前に教えてくれる。

3.有料面接サービス

1.も2.も使えなければこれを使うのもあり。「面接練習 サービス」などで検索すればたくさん出てくる。

とはいえ、練習してくれる相手がどれほど採用の事情を知っているかは不明。もし使うなら一人に絞らず複数人にあたるべき。

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4.無料面接サービス

3.有料面接サービス同様。ただし、無料な分担当者の能力は有料面接サービスより落ちることが予想される。最終手段。

やらないよりはいいが、内容までフィードバックしてくれるとは思えない。一般的なお作法や受け答えの仕方だけ。①~③である程度自分の型ができたら回数を重ねるために練習台として使うのがいい。

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5.番外編:私

私は失敗する面接も成功する面接も経験してきた。

そして一般的にある程度認知されている優良企業に就職もできた。

1.~4.を試したが面接力が向上しないという場合、もし私でよければ面接官役としてお相手になりたい。無料で対応するので、希望の方はお問い合わせフォームからご連絡いただきたい。

■一貫したキャラクター

・漫画の主人公のようにブレない思考。

面接はせいぜい1時間。短い時間の中で面接官に理解させなければいけない。自分という人間を。

そうなると、複雑なことは絶対伝わらない。

ESと面接で伝えることは、すべて一つの思考や行動原理につながっていないと「こいつのことよく分からん」と思われて終わり。

ONE PIECEのルフィなら1話から最新話まで一貫して「俺は海賊王になる」と言っている。

めちゃめちゃわかりやすいいい例だ。

・行動だけ見ればルフィもブレているように見える

「でも俺はルフィみたいにずっと同じことやってないから俺にはできないよ」と思われるだろうか。

そんなことはない。ルフィだってその過程ではサンジのレストランで雑用をやっていたり、航海せず2年間も修行していたりと、海賊としての活動をしていない時期がある。

だが、そういった活動のときでも根幹には「海賊王になる」という思いがあり、その目標達成のために海賊活動以外のことをしていたのだ。ルフィならはっきりそう言うだろう。

あなたにもそういう時期があるかもしれない。

大学に合格したが、あまり勉強しなかったとか。

新卒で入社した会社を短期間でやめたとか。

その行動だけを見ればフラフラしていると思われるだろうが、その行動に至った根源の思考が一貫していればルフィ同様、あなたというキャラクターが分かってくる。

・決断時の理由は複数あるはず

「でも俺が辞めた理由はただ会社が辛くて辞めただけだから」と思っただろうか。

確かにそれが最大の理由かもしれない。

だが、その決断をしたとき、小さいながら他にも理由があったと思う。

どんな場面でも原因・理由がたった一つという状況はかなり少ないと思っている。

小さくても自分の根幹に関わる理由を思い出して、その理由をES・面接で伝えればいいのだ。

例えば「自分の能力が活かせる仕事がしたい」とか「お客さんと直接会って話せる仕事がしたい」とか、どんなに仕事が辛い時でもこういう希望を抱いていたはずだ。

それを自分の根幹となるストーリーにつなげてやれば面接官は納得するし、何より自分が納得して話せるだろう。

・このキャラだったらどう答えるか考える

人間にはいろんな側面があって、強弱がある。

たとえば志望理由なら、「有名企業だから」とか「給料がいいから」とかそういうザ欲求みたいな側面もありつつ「会社でやっているこういう事業をやりたいと思った」「会社のこういうスタンスが自分に合っていると思った」という部分もあるはずだ。

面接の場ではこれらのどれかから選んで応えることになる。

自分の中のブレない性格、嗜好を決めたら、「そういう性格の持ち主ならこの選択肢の中からどれを選ぶだろうか」と考えるといい。

ポイントは、自分が一番強く思っている選択肢ではなく、自分の根幹となるキャラクターが選ぶ選択肢を答えることだ。

こうすることでキャラクターに一貫性ができ、面接官に伝わりやすい。

■人間味

・完璧人間がいないことは面接官が一番知っている。

・ドン引く失敗談以外は言っていい。

積極的に言う必要はないが、無理に隠そうとしなくていい。

・笑顔

最終的には「こいつとなら長く働きたい」と思わせられるかどうか。

スキルや経験はあくまで就職後に無理なく業務をキャッチアップできそうか見極めるためのものにすぎない。

■残り1%

以上が極意だが、それでも100%ではない。

残りの1%は自分でコントロールできない部分だ。

たとえば世界的な不況で突然採用計画が中止になったとか、

他に自分より優秀な候補者がいたとか、

面接官との相性が悪かったとか、

そういったことだ。

だがこれら要素はどれもわずかだし、何社か受ければその1%も排除しうる。

やれるだけのことをやって、回数を重ねていくだけだ。

この記事が面接克服の参考になれば幸いである。

以上。

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